コンクリートの養生期間を確認した方が良いかも
2022-12-18
今の時期、コンクリートの打設には気を使います。
Y邸では 養生用のブルーシートを用意して打設を行いました。
お天気が心配な時、雨雲レーダーがとても役に立ちます。
分単位で雨を予想できるのは とてもありがたいです。
打設後にブルーシートを被せました。
本当は被せなくても良いのですが 心配する方も多いと思いますので
被せます。
(気温が0℃まで下がる時はシートを被せた方が良いです)
後日、立ち上がりのコンクリートを打ちますが
型枠の養生は中4日以上の期間を確保して それから型枠をばらします。
これが、当たり前です。
でも、当たり前じゃないビルダーもいるようです。
「型枠を中1日でばらした事例」を3つ知っています。
一つは建売住宅だったんで、まあ志も無いので そんなか~と思いました。
しかし、あとの2つは注文住宅だったのでビックリしました。
この短い養生期間ですと 手抜き工事と言われますので
ビルダーの現場監督や基礎屋は認識しているはず。
普通なら誰かが「問題になるから、もう少し長く取りましょ」と
主張すると思うのですが。
こんな事もありますので、施主の方は充分お気を付けください。
建築業界では 色々な人間が働いていますから。
自分ではチェックしきれないと思われたら
その時は、信頼できる設計者に依頼するのが良いと思います。(^^)
PS :
地盤調査の判定を緩くする手抜きもあるし、
構造計算の判定を緩くする手抜きもあるのです。
わたしは、手抜きと言われるのは嫌です。
カテゴリ :基礎
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県外の設計事務所を手本にしますか?べた基礎の一発打ち
2022-05-19
最近、ネットやYouTubeで見かけた他社(設計事務所)の仕様を
自分の家の建築に取り入れたいと言うお客様が増えています。
べた基礎の一発打ち(スラブと立ち上がりを一度に打設)もその一つです。
当事務所は4つの基礎屋さんと付き合いがありますが、
皆さん「大変なのでやりたくない」と言います。
布基礎ならまだしも べたで型枠を宙に浮かすのはなかなか大変です。
でも最近、一発打ちをできる基礎屋さんを紹介されたのです。
そこで早速見積りを取ってみました。
出てきた見積りは 通常の打設方法に比べて60万円アップでした。
やはり、手間が半端なく掛かりますからね~(^^;
これは、当事務所の通常べた基礎です。
スラブのコンクリートを打設しております。
後日、立ち上がりを打設します。

それと、「基礎を打ち放しの仕上げにしたい!」と言う方もたまにいらっしゃいます。
これも県外の設計事務所が絶賛しておるので そう言う要望が出てくるようです。
打ち放し仕上げのディメリットもあるので 一応あげておきます。
①コンクリートの風化を防ぐには モルタル刷毛引きがあった方が長持ちする。
②一発打ちができない場合、打ち継ぎ部が完璧ではないので シロアリの侵入するかも。
ちなみに当事務所の場合、打ち継ぎ部にシロアリ止めとして止水板を入れてあります。
なので、打ち放し仕上げにする事は可能です。
コスト的には5万円程度のアップで実現できます。
止水板を標準で入れております。
一応、一通り説明いたしました。
じっくり、ご検討ください。(^^)
カテゴリ :基礎
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「強度33N スランプ18」でコンクリート打設
2021-12-21
3つの現場(石川県、富山県、福井県)でコンクリートを打設しました。
今の時期は温度補正を掛けて
「設計強度33N スランプ18」
のコンクリートを打設しております。



強度の高い33Nのコンクリートは 27Nのコンクリートより高いですが
立米で数百円程度です。
33Nの時はコンクリートの粘性が高いために スランプは18を標準としています。
ポンプ車の圧送能力的にスランプ15は難しいのです。
家を建てる時はビルダーに「設計強度、スランプ、養生期間」を聞いてみたら良いと思います。
折角なので 自分の家の仕様を知っておいたらどうでしょうか。
基礎配筋については クライアント様によって拘る部分が変わりますので、
個別にヒアリングして対応しています。
「ゼネコンの設計」「ゼネコンの現場監督」「設計事務所」「県土木事務所」
「市役所」「公共工事の設計」・・・など
お勤め先によって 微妙に拘りが変わってきます。
もちろん、指示を出されなくても「私が自宅として住みたいレベルの基礎」には仕上げます。
当事務所の基礎を施工してくれる基礎屋さんは4社です。
それぞれの基礎屋さんと情報交換をして 全体のレベルが上がるように努力しています。
冬期の基礎でもしっかりと作り上げますよ。
PS :この20年で基礎はずいぶん進化しました。
カテゴリ :基礎
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「基礎の打ち継ぎ部」の対策をしました
2021-04-07
最近の基礎は水が溜まります。
そのため 水中ポンプで水を抜く必要があります。

土台を敷くときに 水中ポンプを使います。
なぜ、水が溜まってしまうのか?
それは「基礎の打ち継ぎ部」の対策をしたからなのです。
たまに、基礎の一発打ちができないですか?と言う要望があるのですが、
ウチの基礎は形状が複雑なので それは難しいです。
その代わりと言ってはなんですが
基礎の打ち継ぎ部から シロアリが入ってこないように対策をしました。
実は、ちょこちょこ施工方法を改善しております。
時代に合わせて良い方向へ持って行きたいです。(^^)
PS :
「全棟長期優良住宅&全棟耐震等級3」のハウスメーカーの基礎は
相変わらず怪しいと言うかアウトだなあ~。
常識として 布基礎はありえないでしょ。
カテゴリ :基礎
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高さ1400mmの基礎!
2020-11-22
こちらはS邸の基礎配筋です。
構造計算を掛けた高さ1400mmの基礎になります。

まるで迷路のような配筋ですね。
当事務所では構造計算をあえて外注にしております。
それは、専門の人間に構造計算をしてもらいたいのと、
仕上がってきた構造計画に対して意見を言う為です。
1人や2人の目を通すのではなく 3人や4人の目を通して
ダブルチェック、トリプルチェックを掛けたいと常に思っています。
構造計算を掛けた為に 地中梁が発生します。
こちらも地中梁です
職人さんと比較すると高さが分かります。
ちょっとゴッツい基礎配筋ではありますが
これもクライアント様のこだわりです。
喜んでお付き合いいたします(^^)
PS:
一般的に長期優良住宅は構造計算が必要で、
構造計算を掛けるとゴッツい基礎配筋になるのが当たりまえです。
しかし、大手ハウスメーカーは長期優良住宅でも
ゴッツくない基礎を採用していることが多いです。
それは、自社で構造計算を掛けていて 審査機関はそこには踏み込みません。
そして、最終的に自社の構造計算が問題で何かあったら
自社の資金で責任を取る!言い切っているのが大きいのでしょう。
大手ハウスメーカーは安い物を高く売るのが上手いね。
カテゴリ :基礎
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