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HMは教えてくれない「サイディングの凍害」

 2019-06-16
CONCEPT建築設計がお勧めしている外壁材は

①ガルバリウム鋼板
②ウッドブリース左官塗り
➂リシン吹付(サイディング下地)

です。
メンテが楽なのが良いですね。

逆に、お勧めしないのは「窯業系サイディング塗装品」です。
その理由としては、いまだに凍害を克服できていないからです。

信号待ちをしている時に 住宅の外壁を見てみてください。
変な事になっている家も多いはずです。

こちらのアパートは、軒があって雨が当たらない所だけが白くなっています。
不思議な現象なんですが、化学変化でもしているのかな。
(雪が降っていない時期でも こんな感じです)
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出窓により雨が集まり、伝い水が多いところが爆裂しています。
サイディング自体は一度塗りなおしているのかもしれません。
縦のコーキングも切れています。
サイディングが 横方向に膨張と収縮を繰り返せばこうなります。
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雪が付着しやすいところは、氷が塗装を持っていくためにこうなります。
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土台水切りとサイディングの間に雪が詰まると
膨張により破壊されます。
サイディングの切断面からの水の吸い上げもあるかもしれません。
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これを修復するのは大変です。
パテ処理は大変だし、塗装を掛けても劣化を完全に止めることはできません。
ガルバリウム鋼板を被せてしまうのが一番楽です。
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これも酷いんですが、サッシ上に積もった雪にやられているようです。
雨のハネも影響しているかもしれません。
これを直すのはすごく大変です。
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サイディングは10年保証がついていたとしても
3年目に保証を使って補修した場合、そこで保証は打ち切りになります。
2度、3度 保証を使うことはできないのです。

あまり気にせずに 窯業系サイディングを採用しているハウスメーカーは多いです。
でも、メンテの時期については 流す感じで説明していないでしょう。

私は、クライアント様の悲しむ顔を見たくないので 採用を勧めません。

PS:前にも同じことを書きましたが、重要な事なのでもう一度書いておきます。

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外壁は「ウッドブリース左官仕上げ」

 2017-06-07
最近、外壁に「ウッドブリース左官仕上げ」を採用する事が増えました。

ダイライトの上にEPS断熱材を張って、樹脂モルタルとメッシュシートを張り
最後にウッドブリースを左官屋さんにコテで塗ってもらいます。

ジョイントが無いので高級感があります。(^^)

1-DSC01305.jpg

使用するEPSは32mmの断熱材なので、アイシネンとのダブル断熱となります。
質感だけではなく 断熱性能と遮音性能が向上します。

1-DSC01300.jpg

ガルバリウム鋼板の外壁が好きでない方に お勧めいたします。

PS:
 ブログの更新が7日も止まってました。
 なんとなくバタバタしていたので 忘れてました(^^;

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