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スパンは6.37mあります!

 2020-12-02
羽咋写真館の梁は なんとスパンが6.37mほどあります。
これは赤松集成の梁だからこそ可能なのです。

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6.37mの無垢の梁はとても高価でめったにないです。
集成材でしたら一般的な単価で製作が可能です。
反りや乾燥による収縮も少ないです。
金物工法でしっかり固定しているので、地震で梁が外れる事も無いでしょう。
木造軸組みの構造としては最高レベルだと思います。

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柱の外側はダイライトMSで固めてあるのですが、
さらに制震テープ工法を加えて強度を増しています。

標準仕様である建築基準法の必要壁量の1.8倍に 
金物工法と制震テープ工法を加えた耐震設計のフルコースですね!(^^)

CONCEPT建築設計がやりたいのは
「ハイバランスの家を世の中に増やす事」
です。

よろしくお願いいたします。

PS:
 おかげさまで来春着工分は ほぼ完売になりました。
 同時に13棟の施工が可能なんですけどね~(^^;
 ほんと、ありがたいです。

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スジカイも集成材になって行きそうです

 2020-10-26
先日、材木屋さんから
「赤松集成のスジカイを使いませんか?」
と言う提案を受けました。

悪くはないと思います。
狂いは少なそうです。

こちらは富山県高岡市で建築中のY邸です。
スジカイの材料は米松の無垢です。
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この家はダイライトを主体に耐震壁を計画しています。
それだけでは物足りないので、補助でスジカイを入れています。
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目指しているのは、ハイバランスな住宅です。
気密、断熱、耐震、デザイン、コストパフォーマンス、フリーメンテンナス、
家事動線、収納計画、自由度・・・すべてを満たす為に考えています。

今晩も遅くまで考えてみます。

PS:そろそろ年末が見えてきたので、工程をしっかりと考えないと。

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揺れない家の方が好きです!

 2020-07-14
地震に対抗するために
「揺れる家」 or 「揺れない家」
どっちを選びますか?
私だったら揺れない家を選びますね。

外周部の耐力壁はダイライトMSだけではなく スジカイも併用しております
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あえて揺れる家を選択しているハウスメーカーはこう言います。
「ダイライトは地震で揺れたり 引き抜きの力が掛かったら
 釘が抜けたり緩くなって破損するんです!」

そうかも知れませんね。
全体的に耐震性能を上げておかないと。
当事務所としては、上の写真のようにダイライトとスジカイを
部分的に併用しております。
そうしないと、建築基準法の耐震必要壁量の1.8倍がクリアできないんです。
全体的に耐震性能を上げておけば 力の掛かる場所も分散できますしね。
さらに、制震テープ工法や金物工法と組み合わせたら かなり強いです。

窓上と窓下も耐震壁として働きます。
でも、この部分は耐震性能の計算には入れていません。
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では、揺れる家を作るHMについてコメントします。

・スジカイは信用できるか?
  スジカイ材は米松の無垢を使う事が多いです。
  当然ながら乾燥して痩せます。上3mm+下3mm=6mmほどでしょうか。
  かなり遊びが大きくなりますので それなりに揺れるでしょう。
  また、設計士の考え方でスジカイの量はかなり違いますし、入れ方も違います。
  それが一番大きな問題なのです。

・引き抜きの力に弱いのでは?
  スジカイで建築基準法の必要壁量の1.8倍ほど入れてあればよいが 
  1.2倍程度では危険です。
  スジカイが少ないと 引き抜きに対抗するホールダウン金物も少なくなります。
  耐力壁である土台と柱は強い金物で固定されるが、
  そうでない柱は簡単な金物での固定になります。
  地震時に浮き上がってホゾが抜け、押しつぶされるように倒壊した家も多いです。
  その点、面材耐力壁は 土台と柱と梁を緊結するので引き抜きには強いです。

・面材耐力壁を入れないのは単に建築コストを抑える為では?
  ダイライトMSを入れるとなると 材工の原価で45万円ぐらいです。(40坪程度の家)
  これにHMの利益を載せると それなりの金額になります。
  儲けを出すには 建築原価を抑えたいですよね。

・強い風が吹いた時に揺れても良いんですか?
  40年前の古い家と同じように揺れる家。
  倒壊しないかも知れませんが怖いでうよね。
  揺れない家に住んでいる友達が 羨ましくなると思います。

垂らすドアの左右にも柱を入れてあります。
これも地震にはバッチリ効きます。
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スジカイのみの揺れる家は 
ツーバイフォーやプレウォール(パネル工法)、面材耐力壁(ダイライトやモイス)に
間違えなく言い負けします。
ダイライトを否定して、合板を否定して、MDFをOSBを否定するのは大変です。
主流は面材耐力壁に移りつつあります。
覚えておいてください。

最近、松尾さんのYouTubeを良く見ているのですが
耐震等級3(北陸は耐震等級2)を取るべきと言っておられます。
これは、
「設計士によって耐震の考え方のバラつきが大きすぎるので
 構造計算で裏付けを取った方が良いですよ!」
と言っているのです。
使えない設計士は多いので 気を付けなくてはいけない!と言う点では
わたくしも同感です。

この間まで競合の掛かっていた N住宅の構造も酷かったなあ。
どんだけ酷かったかは お会いした時にお話しいたします。
ちなみに、構造計算を掛ける部県は年間1棟程度だそうです。

北陸の建築業界については色々知っていますので
雑談の時に聞いてください。
ネタが多すぎてブログに書くのは面倒&危険 (^^;

PS: 
 インチキ構造計算をしているHMを もう一社発見しました。
 やってる事もヤバそうだが、経営もヤバそうだな~

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計画書を出さないと「JIS」をつけてくれない

 2020-07-06
先日、ブログにアップした生コンの納入書ですが
JISマークに 「XXXX」が付けられてました。
この生コンはJISじゃないですよ!と言う表記でした。

初めて見る表記だったので、基礎屋さんに確認してみると
「物自体はJISの工場から出荷された JISマークの付いた物と全く一緒です。
 ただ、出荷前に計画書を出さないとJISマークを付けてもらえません。」
と言う回答でした。

それは、非常に面白くない!です。

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こちらはJISを取りました。

このままでは納得いかないので
レニコンの配合表とセメント試験成績表を出してもらう事にした。
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個人的に納得のいくようにしたいので
これらの資料を取り寄せました。
確認しましたのでしっかり保管しておきます。

CONCEPT建築設計の売りは「建築のプロにも対応できます!」ですから。
突っ込みどころの無い施工を目指して頑張ります。(^^)

PS: 
 新たに建築のプロから 設計の依頼が来ました。
 ご期待にお応えいたします!

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構造計算はあえて外注する

 2020-01-28
私が所有している「KIZUKURI」は メジャーな構造用計算のソフトです。
定価で40万円ぐらいですね。

構造計算は材木屋さんに外注しているのですが
材木屋さんもこのKIZUKURIを使用しています。

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構造計算を事務所内で行っていたら、頭が良さそうに見えますね。
でも、あえてそれはしません。
(前にも書いたと思いますが)

「入力ミスしていたら それを指摘できる体制」にしないとダメです
設計者の思い違いのせいで 弱い家にされては困ります。

当事務所の方針としては
「一級建築士が6人いて、相互チェックを掛ける事も可能ですが
 あえて外注を掛けて 設計的なミスを防ぐ!」
です。

私は意外にも 用心深い性格なので このようにしています。 

皆様は どちらがお好きですか?(^^)/

PS :
 構造計算は設計者によって大きく変わる!と言われております。
 数値だけでなく、感覚的なモノも大事にしたいです。
 それと、構造計算のコストも材木屋に頼んだ方が安い!

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