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「床下エアコン暖房2016型」を語る

 2017-04-07
今年の冬に 床下エアコン暖房を採用した「Tkh-House」を訪問してきました。 

CONCEPT建築設計としては こちら家がはじめての「床下エアコン暖房の家」です。
本当は自分の家を、この暖房方式で建てたかった。(今度は採用して建てるぞ!)

この工法、リスクもあったのですが、クライアント様はそれを理解した上で
「実験でいいし 床下エアコンを採用したいので、協力してほしい!」
と言ってくださいました。
そして、完成に至ったわけです。

住み心地はいかがでしょうか?聞いてみましょう。

同時に、家づくりナビの取材も行いました。
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1階床の温度は、27.2℃もありました。
これは暖かい!(^^)
床ガラリのそばでなくても この暖かさ。
夜中は深夜電力を使って エアコンの設定温度を28℃で運転しているそうです。
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ハーフ埋め込みエアコンです。
エアコンの周りにスタイロフォームをはめ込み 暖気がすべて床下に行くようになってます。
これは、クライアント様の考案したものです。
なかなかグッド!(^^)/
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コールドドラフトを緩和する意味もあり、窓の前にガラリを入れてあります。
ちなみに、トイレや洗面所にもガラリを入れております。
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ガラリは少し高級な木製ガラリを採用。
なかなか凝った構造なんです。
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トリプル樹脂サッシのガラス表面温度は22.3℃ほどです。
ほぼ室温と一緒ですね。
ガラスも蓄熱するんです。
窓のフレームが強烈にブルーですが、温度は5度低い程度です。
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引き違いサッシの気密性能は高いのですが、熱橋に構造上なり易いです。
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開放的な室内も実現可能できました。
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こまめに室内環境をチェックされていました。
オール電化の家ですが、お正月をまたいだ月の電気代は14000円だったそうです。
なかなか素晴らしいと感じました。
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取材の日、外はこんな天気でした(^^;
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床下エアコン暖房のリスクとしては
・コンクリート臭が気になるかもしれない
・コンクリート粉塵が気になるかもしれない
と言った事があげられます。

そのリスクを排除するために、2016型では施工に工夫をこらせました。
スラブ上に張る断熱材を理想的な形で敷き、
基礎に床下用開閉式換気口を設け、
地中梁方式のベタ基礎としました。

現在工事中の2017型の「Hon-House」では さらに改良を加えております。
基礎高さを750mmにしたり、いろいろ設計を改良しております。

北陸で「床下エアコン暖房」を 設計&施工できている会社はほとんど無いので
面白そうだしCONCEPT建築設計が普及に向けて頑張ります。(^^)/

よろしくお願いいたします。

PS:
 施工費用は床暖房より安くつきます。
 イニシャルコストも、ランニングくすとも、メンテナンスコストも。
 実績を積み事により、最近わかりました!


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