北陸で軒ゼロって・・・本当に大丈夫?
2018-01-10
うちの事務所の近くで N社が豪邸を建築しています。
施工面積は80坪ぐらいありそうです。
坪単価は80万円ぐらいで作ってる感じですね(^^;
でも、当事務所の坪単価52万円の家のほうが
耐震性で1.5倍、断熱性で1.8倍、気密性20倍ほど優ります。
「建築資金はそれほどないけど お金持ちに性能で勝ちたい!」
と言う方は ぜひCONCEPT建築設計を訪問してみてください。(^^)
事務所の宣伝はここまでにして
N社は地元の高級ハウスメーカーなのですが
ホームページを見ると軒ゼロをやっているようですね。
シンプルに収まりますからね(^^;
他のデザイン系のハウスメーカーでも 最近よく見かけます。
でも、それって本当に良いと思います?
こんな特集も組まれています。
日経ホームビルダーは いつもかなり良い指摘をします。

断面図を描くと 軒ゼロは屋根断熱の屋根通気は難しそうです。
天井断熱で持っていくのが無難でしょうか。
個人的には天井断熱が嫌いです。
まず、小屋裏空間が夏は熱だまりになってしまい 室内に熱が伝わりやすいです。
屋根断熱にして屋根通気にするのが 抜けが良くて好きです。
天井断熱の場合 2階の部屋の換気システムのダクトの施工にも難点があります。
なので、今建築中のS邸は 軒ゼロっぽいけど 軒があります。
屋根断熱で屋根通気です。
破風板もさりげなく廻しますよ。
もう一つ軒ゼロの問題点をあげると
外壁の「伝い水」が増えて外壁の劣化が早まることです。
ガルバの外壁だったら そんなに問題ではないかもしれませんが
「リシン吹き付け仕上げ」「色柄付きサイディング」
はかなり劣化が早いです。
リシンは色があせたり汚れが付着します。
色柄付きサイディングは凍害により 表面の仕上げの剥離や爆裂破壊を起こします。
経験豊かな設計士、現場監督、それに大工さんが自宅を建てる時に
北陸で「軒ゼロ」にする人はまずいないでしょう。
この事をハウスメーカーに質問してみてはいかがでしょうか?
どうな回答が返ってくるか 楽しみです。(^^)
PS:
ちなみに、伝い水による外壁の破壊は根拠となる事例があります。
リフォームでサイディングを張ったのですが6年でかなり剥離しました。
商品はかなり耐久性があると言われていた物だったに・・・。
カテゴリ :建築
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