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地震に勝たなければいけない

 2018-09-07
北海道で震度7の地震が発生。

「やはり、地震との対決は避けられない」と
感じました。

こちらは私が所有している築60年の長屋の一部です。
構造がややこしく、RCの柱とRCの梁、界壁にブロックが積んであります。
RCの梁はお隣の家に繋がっているので、壊しようもありません。
大きな地震が来たら、倒壊するんだろうなあ~(^^;
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先日、大規模リフォームのご相談に 新規のお客様がいらっしゃいました。
とりあえずお話をお聞きして
「大規模リフォームは意味がないと思う」と言う事をご説明いたしました。

その理由
①気密と断熱は中途半端な家にしかならない。冬は寒いと思われる。
②耐震性能は大して向上しない。地震が来たら半壊する可能性がある。

今回の地震で②の感じは理解されたと思います。

古い家はこんな状況でしょう
 地盤改良はしていない、基礎は昔の仕様、ホールダウンは無い、アンカーボルトは古い
 スジカイは不足、固定の仕方は不十分、土台と柱の緊結も不足、梁と梁の接合も不足

改修工事ではホールダウンをいくつか付けて、耐震壁を追加する感じだと思われます。
でも、手が入れられない所が弱いので 半壊します。
当然、リフォーム会社は責任を取りません。 

ついでに①についても語りましょう。
しっかり高気密高断熱住宅を作るには
基礎と柱梁、屋根を残してバラす必要があります。
これは、結構なコストが掛かります。

リフォーム会社の提案書を見せて頂きましたが
既存のサッシ(4ヵ所以上)を生かす設計となっていました。
40年以上前のサッシが残っていたら
隙間風は多いし、結露もしまくりです。
結論、「冬は暖かい家になります」と言うのは 受注を取るためのウソです。

リフォームにするか、それとも新築するかは
施主さんの判断にお任せいたします。(^^)/

今回の地震で ますます「全てにおいて優れた家」を設計したくなりました。
地震には勝たなくてはならない!

PS:共感するものがありましたら、お声をおかけください(^^)

カテゴリ :ひとりごと トラックバック(-) コメント(-)
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