そんな図面じゃ 注文住宅はムリ!
2018-09-13
先日、ハウスメーカーの不備でトラブルになている住宅を調査してきました。
当事務所としては、手直しに掛かる費用を算出します。
そして、それを施主さんに提出いたします。
写真は全く関係ありません。

現場や図面を見て分かったことがあります。
平面図は100分の1しかなく、施主さんの要望が記入されいませんでした。
すでにお持ちの冷蔵庫や 神棚や キーボードや 車の寸法が図面に書かれていない。
1/100の図面だと、細かいことを書くのは無理です。
そして、それらが全て置けなくなってしまったのです。
何のための、注文住宅か。
このハウスメーカーは年100棟ぐらい建てている会社なのですが
もともと建売住宅などを建てていた会社のようです。
それが急激に大きくなった・・・・。
きっとこう思っていたんでしょう。
注文住宅なんて建売の延長だ。
図面も1/100で充分。
現場に行かなくても、電話で大工に指示すれば大丈夫。
大工もちゃんと施工するに決まってる。
でも、それではダメなんですよ。
特に大きかったり、高額の物件の場合は。
この調査した住宅は大きく 大工さんも複数入っていたようです。
どんな大工が入っていたか分かりませんが
構造金物の取り付け不備が見られます。
(金物が付いていなかったり、構造に使えないビスが使われていた)
これを直していくのは、かなり大変です。
建売住宅やローコストを中心に建てている会社には
気を付けたほうが良いです。
会社の考え方や職人の質に 問題があるかもしれませんので。
PS:
本当に、この家の施主様は お気の毒だと感じました。
私たちは「間違った設計の進め方」をしないように
気を付けて行きたいと思います。
カテゴリ :建築
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