知識と経験が足りないのかな?
2019-05-20
嫁さんの実家の斜め後ろで 某工務店が建築中。
年30棟ほど建築する 結構人気のある工務店です。
でも、基礎を見たらレベルが低くてがっかりした。
きっと、知識と経験が足りないのであろう。

立ち上がりが少なく、スパンは全く考慮されていない。
開口部補強もなく、スラブ配筋はピッチ300mmと荒い。
べた基礎は基本的に スパン表に基づいて配筋を計画します。
(もしくは構造計算を行い配筋を決定します)
例えば 4m×4m以内の区画で立ち上がりを設ける必要があります。
その場合だったらD13の鉄筋を縦横ピッチ200で入れれば
瑕疵保険の基本設計に適合します。
人通口の開口幅は600mm以下が標準的です。
基礎は独立させずにベース部分は繋いで欲しい。
力が掛かってもずれないようにすべきです。
瑕疵保険の設計基準を知らないのではないだろうか?
最近の住宅は瑕疵保険に入っているので 審査機関の基礎配筋検査は必ずやります。
ただ、最終的には「基礎の構造は設計士に任せる」と言う事になっているので
検査官は図面を現場を照合するだけです。
「この配筋じゃ弱すぎませんか?」とは言ってくれません。
弱い基礎が このまま仕上がっていきます。
この感じでは コンクリートの設計強度や 型枠養生期間も心配になりますね。
こちらはスパン表を基に設計した 当事務所のべた基礎です。
設計強度27KN(時期によっては温度補正あり)、型枠養生期間は中4日以上
施主の方も、ハウスメーカーに質問してみたら 良いと思います。
知識の無い設計士か見抜くために。(^^)
PS:
近隣挨拶も まだのようです。
そろそろ周った方が良いのでは?
カテゴリ :建築
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