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30年保証のサイディング???

 2020-03-25
先日、お客様がこう言われました。
「某ハウスメーカーから35年保証のサイディングを使用していると 説明を受けました」
それをお聞きして
「そんな商品はないですけどね。サイディングはそんなに持ちません」
とお答えしました。

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結論から言ってしまうと その説明は「間違え」です。
ハウスメーカーの営業の知識不足です。

まず、
・このサイディングメーカーの保証の最長は30年
・サイディングの塗装に関しての保証であって、基材の保証ではない。
・このハウスメーカーが使っているのは 塗装の保証15年の物です。
何とも間違えだらけの説明ですね。


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商品名も上げときます。
これはメーカーさんの為に上げときます。

確かに30年保証とうたってますね。
塗装の変色・遜色30年と書いてはあるんですが、
建築主だけでなく、ビルダー(ハウスメーカーや設計士)も解釈を誤ります。
実際、このメーカーのホームページのどこかに従来品との比較があって
他社の商品は10年目で足場を組んで補修が必要、
それにこの比べてこの製品は30年間メンテフリーみたいに書いてありました。
(このページが何故か見つけられなくなった)

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この「30年保証」と言う言葉の意味を確認する為に 裏はとりました。
このメーカーさんとも付き合いがありますので
「これって凍害による損傷を30年保証するものですか?
 そんな耐久性のあるサイディングは無いと思いますけど?」
と聞いてみました。
担当部署に確認して頂き回答を頂きました。
その回答がこれです。
「保証されるのは塗装に関してだけです。
 北陸は気候が過酷なので 凍害による損傷は発生しています。
 凍害による損傷については免責事項として記載されております」

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確かに(18)に凍害による損傷は「免責ですよ~」って書いてありました。
でも、ここを読む人って少ないでしょうね。

サイディングメーカーの方には言いました。
「この表現はやめた方がいいです。
 誤解を招きますので、これが裁判に発展する事が考えられますから。」

実際、過去にこういう事例がありました。
別のサイディングメーカーの商品だったのですが
10年保証の高級品を使った現場がありました。
のサイディングが4年ほどで 部分的に凍害による損傷を受け始まました。 
対応策として、サイディングは1枚だけ張替えして、
他の部分はタッチアップで直したいと言うメーカーの回答でした。
でも、タッチアップした部分てもともとあった光触媒が無くなってしまいます。
さらに保証を一度使ったら そこで保証は終わってしまいます。
他の所も今後、間違えなく損傷をうけるでしょう。

そして、この家の施主さん(自分も)が決断したのは
「これは、製品の断面形状と塗膜、基材の総合的な設計ミスだと確信した。
 前面を張替えしないのであれば 裁判で決着をつける」
と言う事でした。
最終的には、サイディングを全面張替えしてもらいました。
190万円ほどのサイディングを 金属サイディングに張り替えました。

「騙すつもりが無くても 悲しむ人がいっぱい出る可能性があります。
 サイディングメーカーさんは 保証に関する表現には気を付けてください。」
とお伝えしました。

それにしても、ハウスメーカーの営業って・・・。
会話していても 時間の無駄だと思います。
(良い営業さんもいますが、ダメな営業の比率は極めて高い)

PS :
 施主さんには、セカンドオピニオンが必要だと思います。
 一つのハウスメーカーと話すのではなく 知識のある設計者と話すのは大事な事です。

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