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「耐震等級2」と「耐震等級3」の耐震壁量 

 2020-09-24
カミアラヤベース邸の間取りを使って 
耐震等級別に構造計算シュミレーションをしてもらいました。
(構造計算はあえて第三者にお願いしています)

耐震等級2(許容応力度計算あり)の場合の壁量です。
耐震壁がやや不足していると言う感じですね。
これなら、開放感を失わずに空間を作れそうです。
020923sc (3)

耐震等級3の場合がこちらです。
1階部分はあえて間仕切りを減らした空間なので
やはり「3」は辛いですね。
020923sc (4)

水平構面はこちらです。
リビングダイニングにあたる部分の勾配天井は可能なようです。
小屋裏部屋の床レベルは下げる事ができなさそうです。
020923sc (1)

この建物は耐震等級2(許容応力度計算あり)で進めたいと思います。
面材耐力壁の家なので 雑壁を耐震の計算に入れる事も可能ですが
あえて入れておりません。
これは、「余裕」だと考えています。
地震が想定を超えてきたときの 余裕です。
また、積雪1.5mが載った状態の計算値なので
耐力壁的には充分でしょう。

この建物は金物工法を採用します。
数値には現れませんが、引き抜きに対する耐力は かなりアップします。
横に揺れる力に対しても 粘りを発揮するでしょう。

制震テープを採用するかは未定です。
金物工法を入れたので、これは見送る可能性が高いです。

「構造計算が必要!」と 有名な設計士が言っているか分かりますか?
それは、脳みその足りない設計士がいてリスクがあるからです。
(ちょっときつい表現にしてみました^^; )

誰が間取りを描いているか分からない。
それを設計士がチェックしているのかも分からない。
口だけの「耐震等級2相当」
昔は確認申請に耐震壁量を計算して添付したが、今は不要となりました。
この家は「強いね」とも「弱いね」とも 言ってもらえません。

みんな信用できなそうだから、せめて第三者に構造計算を掛けてもらえば
設計的な不備が見つかるんじゃない!と言う発想なんです。

営業が描いたいい加減なプランだけでなく
有名な建築家(木造住宅はあまり設計したことが無い)が描いたプランでも
地震に弱い家は沢山あります。
どの程度の耐震性能を持たせば良いのか 経験が無いからしょうがないですね。
それじゃ困りますが。

ちなみに、
構造計算を掛けなくても、建築基準法の必要壁量の1.8倍をクリアして
面材耐力壁で囲っておいたらかんり強いと思います。
関東地方の耐震等級2をはるかに超えた 耐震性能の家となります。

耐震については お会いした時にじっくりお話しいたします。
当事務所が目指すのは「トータル性能が高い家を普及させる事」ですから。(^^)

PS :
 何かおかしいと思ったら、私どもにご相談ください。
 耐震性能が確保されているかチェックしますし、
 そのHMの内情、設計士と経営者についてご説明いたします。
 わたくし意外と幅広く知っておりますので。

カテゴリ :耐震等級3 トラックバック(-) コメント(-)
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