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深刻さを増すウッドショック

 2021-07-03
ウッドショックは想像以上に深刻になってきました。

いくつかのハウスメーカーはウッドショック対策として
100万円程度の値上げをして契約しているそうです。
でも、その金額だけでは足りない事が分かってきました。
材料の金額アップ分にも 会社利益を乗せなくてはいけないのは辛いでしょう。

40.5坪の平屋風モデルを使って 木材費の増加分の検証してみました。
去年の3月に260万円だった木材費が 今年の9月の予想金額は400万円です。
構造材とハガラ材で140万円上がる事になりそうです。
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アメリカの木材の先物取引価格は上昇から下降に転じました。
その効果が良い方向に現れるのはいつか?
ただ、ロシアの木材は伐採できなくなったままなので 改善するのだろうか?

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木材の供給量は減少中です。
年間受注棟数が5棟以下のHMや設計事務所は
木材を入手できない可能性が高くなっています。
ローコストや建て売り住宅も木材の入手は厳しいでしょう。

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年内がピークで来年は価格が下がってくると言う予想もありますが
今回のウッドショックは未知数です。
楽観的に予想すれば良いのか 悲観的に予想すれば良いのか 
全くわかりません。

当事務所としては 年内の着工の物件に関しては
設計料を減額したり 業者さんに期間限定値引きをお願いしたり
いろいろと対策を打って 少しでも金額を抑えたいと思っています。

分離発注ですが 当事務所と木材屋とは強い繋がりがあります。
年間35棟の受注があるので 2つの材木屋さんも優遇してくれています。

分離発注なので 木材価格の上昇分に会社利益を乗せる必要もありません。
ウッドショックの中でも ハウスメーカーに比べると割安感があると思います。

なんとか乗り越えて行きますので よろしくお願い致します(^^)

PS : 
 ハウスメーカーはウッドショックをネタに 契約をあおっているみたいですね。
 早く契約しないと木材の価格がもっと上がりますよ!とか
 木材を確保できなくなりますよ!とかで。
 ただ、予想を超えてきたので 持ち出しも必要になりますね。

カテゴリ :ひとりごと トラックバック(-) コメント(-)
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