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給気口から入る冷気ってどんなもの?

 2022-01-06
第三種の給気口に否定的な設計士もいますが
メンテが得意でない方には良いと思います。
実はわたくしもメンテは好きではありません。
(する時はガッツリやるんですが 毎年はやりたくありません)

第三種の給気口と言っても色々あるのです。
海外製品 or 国産製品
自然給気 or 電動ファン給気
流入量の調整機能の有無で快適性はかなり違います。

今回ご紹介するのは
海外製品の 自然給気の 流入量調整付きの フィルターチュウニングあり
です。 

CONCEPT建築設計社屋「草屋根の事務所」にて
 UA値0.55程度
 外気2.0℃ 室温23.5℃

サーモグラフィーで計測
給気口カバー 20.2℃
流入空気(一番温度の低い所) 13.3℃
ブラインド表面(一番温度の高い所) 25.0℃
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誤差もあると思います。
2台のFLIRで測定しましたが 温度差はありました。
感覚的にちょっと温度が高く出ているのは ウェザーカバーの形状によるものかもしれない。

サーモグラフィーだけに頼るのもなんなので
switch boto の温湿度計を貼り付けてみました。
室温が23.5℃とは言え 温湿度計の示す温度が高い。
なんか良すぎる。(理由は不明)
給気口直下の温湿度計はあえて貼り付けを避け 台の上に載せました。
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非接触温度計でも測ってみました。
カバーの上の赤いレーザーポインタが見えますか?
18.3℃程度はあるようです。
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給気口直下の壁面温度21.6℃
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この製品は安いやつです。

こちらはそれなりの金額の非接触温度計です。
レーザーポインタは出ないのですが 狙って計測すると壁面で21℃でした。
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右側の壁面は22℃。
やはりそれなりの温度はあるようです。
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ジェイベックの給気口
国産の給気口とは ちと作りが違います。
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シャッター式で空気の流入量が調整しやすいです。
無段階調整に近いです。
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本体カバーの裏にウレタンの断熱材が付いています。
結露対策ですね。
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フィルターです。
標準品は捨てて 東洋アルミ製のアレルブロックフィルターを採用しています。
これは良いと思うんですよね!
冷気をまろやかにしてくれている気がします。
コバエの侵入も防ぎます。
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今回、温度測定に使った機器達です。
FLIRのサーモを2台と 非接触温度計を2台
それと switchbot の温湿度計です。
誤差がどの程度あるのか知りたかったので これだけ導入してみました。
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技術優先の設計事務所なので これぐらいは普通にやります。
いろいろと研究に力を注ぎますので
今年もよろしくお願いいたします!(^^)

PS :今回は数値が良すぎます。理由を調べてみます。

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