県外の設計事務所を手本にしますか?壁のAEP塗装仕上
2022-05-19
最近、県外の設計事務所のブログを見たお客様が
「壁のAEP塗装」を採用したいと言われます。
その設計事務所さんは AEP塗装を絶賛されてますので(^^;
設計事務所はこの「プラスターボードに下地にアクリルエマルジョンペイント」の
仕上げを指定する事が多いです。
しかし、ハウスメーカーや工務店は住宅に「壁のAEP塗装」を自ら選ぶ事はありません。
やるなら、珪藻土などのコテ塗りですね。
AEP塗装は工期が長く、コストが掛かり、クレームを拾いやすいので
施工の責任を取らなくてはいけない会社は 間違えなく避けます。
これは、我が家のロフトです。
実験で PBを下地処理してAEPの代わりにチャフウォールを塗りました。
下地の貫が動いでクラックが入りました。

当時の塗装屋さんの施工です。
あまり綺麗とは言えない仕上がりでしたが 下地が動いてより酷くなりました。
出隅コーナーが浮いてしまってます。
塗装屋の腕が悪いと言えばそれまでなのですが 直そうと思ったら大変なので
ほったらかしにしてあります。
AEPのディメリット
①下地のパテ処理に 結構な日数が必要です。
②パテ処理は職人の腕次第です。
➂パテを沢山削るので 室内が粉粉になります。
④コストはクロスより高い。
➄完成時に パテの不備やクラックの問題が発生しそう。
⑥住んで2年内にクラックがある程度入りそう。
➆珪藻土のようなメリットがない。
⑧補修用のAEPは液体で保管することになる。
と言った感じです。
自分だったら AEP塗りは採用しません。
代わりに チャフウォールを採用しますね。
珪藻土のような特徴があり、かなり効きます。
オガファーザと言う紙クロスを張ってから その上にローラーでチャフウォールを塗ります。
自宅でも使っていますが 臭い吸着やホルムアルデヒドの効果は大きいです。
メリットとしては
①補修材は粉で保管できる
②産業廃棄物である ホタテの貝殻から作られている。環境にやさしい。
クロスより高い金を払うなら メリットは欲しいと私は思います。
一通りご説明いたしました。じっくりご検討ください。(^^)/
PS:
うちは設計事務所ですが 工務店さんの気持ちも分かります。
ハウスメーカーやデベロッパーで働いてましたので。
本当に良い物をクライアント様に選んで頂きたいです(^^)
カテゴリ :建築
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