「耐震壁量の充足率」を比較してみる
2022-12-13
建築基準法における「耐震壁量の充足率」と言うものを知っておくと良いです。
これは、全てのビルダーが算出可能な「耐震性能の数値」なのです。
2つ目の表の「建築基準法の壁量チェック(耐震)」が
1.000より大きければ 建築基準法をクリアできています。
この建物は 1階のX方向とY方向、2階のX方向とY方向 ともにクリアしています。
当事務所のより厳しい基準の1.8000もクリアしています。
解放感に拘ったせいか、2階の充足率はちょっと低めです。
別の物件のデータを見てみましょう。
かなり過剰な充足率となっておりますが これで良いと思います。
コストが高くなる訳でも無いですし、大工さんが嫌がる訳でもありません。
過剰なぐらいが ちょうど良いです。
さらに、別の物件になります。
こちらも過剰な数値で良い感じです。
耐震壁の数値に現われない「隠れた耐震壁」も面材耐力壁なら存在しますので
かなり強烈に強いと思われます。
さらにさらに、別の物件です。
2階の充足率は4.000を超えているので かなり耐震性能は高いです。

そして、こちらは平屋の充足率です。
建築基準法の3.597倍と4.085倍の充足率となっております。
1.8000倍をクリアさせ、さらにバランスよく耐力壁を配置した結果ですね。
良い設計です!
もう一つ、別の平屋です。
こちらも、しっかりとした充足率の数値となっております。
この高い充足率は
「耐力面材」と「スジカイ」を組み合わせるからこそ 実現できています。
スジカイだけでは無理です。(断熱材の欠損が大きくなるので)
今回のブログをプリントアウトして 他のビルダーに見せたら良いと思います。
構造計算を掛けない物件で ここまでやるビルダーは少ないです。
過剰設計だと思っていたり、工法的に不可能だったり、
建築コストを削りたいと思っていたら 無理なのです。
CONCEPT建築設計は「自分が住みたいレベルの家」を設計いたします。
よろしくお願いいたします!(^^)
PS :家を建てようとしている方に 響くと良いな~
カテゴリ :耐震設計
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