社内で構造計算ができたらカッコいいけど
2023-04-14
2025年に建築基準法が改正され 4号特例が無くなります。
ちなみに 4号特例とは「木造2階建は小規模だから 構造計算をしなくても良いですよ」
と言うものなのです。
構造計算が必要となった場合、
設計事務所やビルダーの社内で構造計算をしようと言う動きがあります。
こちらの本に書かれているように。
でも、構造計算をきっちり出来る人は少ない。
構造計算を行った場合、計算の入力ミスも想定できますが、
その全責任は構造計算を行った会社が負うことになります。
カッコいいからと言って、気軽にやってはいけないと思いますよ。
こちらは日経ホームビルダーの記事です。
構造計算より楽なN値計算でさえもミスが発生しています。
なんで、構造計算をミスるかと言うと 入力している人の経験不足が原因だと思われます。
また、イレギュラーな構造体に対する対応が 間違っていたりもします。
(スキップフロアーや吹き抜け、小屋裏収納、開口部の設定、耐力面材の種類などなど)
こちらは、5/14に野々市市で講演をお願いしてあります
「住宅検査カノム」の長井代表が出演されている動画です。
構造計算をミスしている会社は多いようですし、
わざとミスをしている会社も多いと思います。
何故、私が社内で構造計算をしないか ご説明いたしましょう。
設計士が6人いる設計事務所と想定しましょう
こんな構成としましょう(当事務所ではありあません)
・所長 50歳 1級建築士
・次長 45歳 1級建築士
・3番手 35歳 1級建築士
・入社4年目 28歳 2級建築士
・入社2年目 24歳 2級建築士
・新人 23歳 無資格
構造計算は所長や次長はやりません。
理由は他にやりたいことがあるから。
取り合えす3番手に「若い2人にやらせて」と指示する。
若い2人は経験が足りないがPCは使える。
入力方法について疑問点があり 上司に聞くが 多忙の為に相手にしてもらえない。
自分の解釈でとりあえず入力しておくが そのまま工事がスタートしてしまう。
さらに、構造計算の物件が重なり 担当者は毎晩深夜まで勤務する事になる。
休みは無いし 給料も極めて安いので 2年目の社員は退職する事になる。
その負担は周りの人にも広がる。
構造計算をチェックする余裕は無くなるので ミスはさらに増えていく。
このように、どんどんハマって行くわけです。
当事務所は 今後も材木屋のルートで構造計算を掛けていきます。
材木屋は 木材の加工の入力を行うので 構造計算と連携しやすいです。
構造計算をする数も多いですし、人脈もあり、知識のある人も多いです。
その上がって来た構造計算に対して こちらで大まかにチェックする事もできます。
計算ミスを起こす確率はかなり低くなると思います。
(構造計算費用も安いですし)
このやり方が「頭の良いやり方」だと 私は考えております。
こんな人間ですが、気に入ったら声をお掛けください(^^)/
PS:
〇〇ホームは、わざと構造計算を間違えてると思う。
そのうちバレると思いますけど。
カテゴリ :建築
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