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耐震等級2の建物が倒壊

 2009-11-23
10月27日にE-ディフェンスでこのような実験が行われました。

耐震実験の案内(PDF)

耐震等級2の3階建住宅の倒壊実験です。
TVなどでも取り上げられ、実験映像が流れていましたね。
試験体1(N値計算したもの)、試験体2(簡易計算したもの)を同時に揺らし
最終的には両方持ちこたえる予定でした。
しかし、前者は健全倒壊、後者は倒壊同等。
実験を見ていた人々は唖然・・・・。

研究チームの言いわけとしては
「基準法の1.8倍という等級2を超える力を加えたので・・・」
という物であった。

私は思わず つぶやきました。
「こいつら素人の集まりか~!!」

試験体の間取りと耐力壁の入れ方が理解できない。

とりあえず、写真を見てみましょう。
211123a05.jpg
建物の左手前の角に独立柱が見えます。
これは耐震性を著しく低下させるので危険です。
2階建ての家でも使うのを避けます。
これが耐震等級2だというのは信じられませんね。

211123a07.jpg
この間取り図を見ても、不自然です。
まともに木造住宅を設計してきた人が画いたとは思えません。
(たぶん実務にたずさわる設計士ではではない)

1階外周部のX軸方向のスジカイが少ない。
1階の上に2階、3階が載ってくるので 最も耐震性能上必要なはずでは。
窓もコーナーに入れたらだめでしょ。特に3階建てなんだから。
カーポート部分も弱いなあ。
階段は建物の中心ではなく、壁に寄せた方が耐力壁をとりやすくなるのに。
1階だけでなく2階、3階のスジカイが少なく入れる位置も悪い。
最低の間取りですね。
風が吹いても揺れる家です。

この家は石川県の審査機関「石川県住宅総合センター」の性能評価審査は通りません。
弱い家としてはじかれます。
耐力壁の4分割法チェックで引っかかるので、この家が建つことはありえません。
今回は審査が厳しくて「良かった」と感じました。
(でも、4分割法のチェックをしない審査機関だったら通ってしまうのでしょうね。)

今週、内見会を行う「Ky-House」の耐力壁はバッチリです。
バランスを考えて耐力壁を配置したところ、過剰なまでの耐震壁量になりました。
さらに計算に入れていない準耐力壁もしっかり入っています。
興味のある方は是非お立ち寄りください。
当事務所の耐震設計について 詳しくご説明いたします。






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