いしかわエコハウスを見学
2010-07-04
先日、石川県が建設したエコロジーモデルハウス「いしかわエコハウス」を見学してきました。

私の考えるエコ住宅と比較ができてよかった。
このモデルの仕様について感想ですが
・断熱材は高発泡ポリスチレンボードを採用しているが
スジカイの絡む壁に使うのは無理があると思う。
わざわざスジカイ部分の断熱材をカットするのは合理的ではない。
・気密を取るのにビニルシートと気密テープの施工では
複雑な形状の建物には対応しきれない。
理論上施工できそうだが 現場ではかなり苦労する。
このモデルで 隙間相当面積C値=1.9c㎡/㎡ という
気密性能しか出せなかったのは
設計者の高気密高断熱の設計経験が少なかったからであろう。
・太陽光発電を2種類採用しているが
屋根一体型のソーラーパネルは先導提案に値するのか疑問。
デザイン的にすぐれ、コスト的にも有利だが
パネルが高温になりやすく、高温になれば発電効率が落ちてしまう
屋根一体型はほんとうに良いのだろうか?
(ハウスメーカーはおまけ感覚で付けてますが・・・)
あまり批判はしたくないと思っていたが
高気密高断熱については 見る目がついつい厳しくなってしまいます。
設計者も一度、自宅を高気密高断熱で建てて住んでみたら いいんじゃないかな。
そうしないと、本当の設計はできないと思いますよ。
ちなみに 私は1棟目の高気密高断熱住宅の自宅を売却し
現在は2棟目の高気密高断熱住宅に住んでいます。
昨年完成した両親の家は 3棟目の高気密高断熱住宅と言えるでしょう。
これからも、自宅のデータをフィードバックして
すぐれた高気密高断熱住宅を提供したいと思います。
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