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アイシネンを採用する理由

 2008-05-11
温度のバリアフリー住宅を設計する上で、断熱材の選択は重要である。

パネル工法は住宅会社に在籍中に良く使っていましたが、複雑な建物には付いていけないので 今は基本的に採用していません。

200419c11.jpg

アイシネンフォームは水で100倍に発泡させて作る断熱材です。
さわった感じはとても柔らかく、シフォンケーキに近い感触です。また、その柔らかさがアイシネンの大きな特徴ともいえます。

アイシネンを本格的に採用する前は、現場発泡ウレタンの採用も検討していました。
しかし、問題点がいくつかあり、採用は見送りました。
・燃えにくくする為、難燃剤を入れると意外と高価になってしまう。
・ウレタン表面で気密を取っているような商品が多く、カットすると気密が取れない。
・発泡後、かなり硬くなる為、躯体に追従できず、中央にX字のひび割れが発生する可能性がある。
以上が、その理由です。

200419c08.jpg

アイシネンに似たような商品もいくつか販売されています。
しかし、それも問題点があるので採用しません。
A社製品:かなり硬く仕上がるので、クラックの問題がすでに発生。
B社製品:発泡した気泡の組成が連続気泡であり、水を吸ってしまう。
これでは、お金をかける意味がありません。

200419c06.jpg

そういた理由でアイシネンを「温度のバリアフリー住宅」に標準採用しています。
価格面も定価より かなり安く入れてもらっています。

せっかくなのでアイシネンの利点を挙げてみます。
「独立気泡なので、水の浸入はほとんど無いと言える。水蒸気の移動も少ない」
「断熱材の施工と同時に気密が取れる。しかも、気密性能はかなり向上します」
「カットが不要な所は、かなり多めに吹いてもらっています」
「屋根なりに吹きやすく、ロフトに対応しやすい」

CONCEPT建築設計にも採用してあり、施工状態を見れるようにしてあります。
興味のある方は、是非 見にいらしてください。
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