在来工法と2×4 どっちがいいの?
2012-01-23
「どっちがいいのか?」と良く質問されます。どっちが地震に強いかと聞かれれば
「普通2×4ですが、在来工法を改良すればもっと強くできます」と答えます。
どっちが白蟻に強いのかと聞かれれば
「改良型在来工法です」と答えます。
どっちが北陸の気候に適しているのかと聞かれれば
「在来工法です」と答えます。

地震に対する強度は 普通に考えたら2×4の方が間違えなく強いです。
在来工法は設計者によって耐震性能が大きく変わって来るのです。
建て売りやローコストは本当にギリギリの耐震設計で建てています。
当事務所では在来工法に耐震ボード(ダイライトMS)とスジカイを組み合わせて
耐震性能を2×4以上に持たせる設計にしてます。
また、耐震ボード(ダイライトMS)は白蟻の食害に強い素材なので
構造用合板を使っている2×4よりも強いと言えるでしょう。
さらに、このダイライトは耐火性能があり延焼から家を守ります。
高気密高断熱住宅の場合、気密性能を確保しやすいというメリットもあります。
非常に合理的な材料なのです。
在来工法の良い点としては 上棟してから屋根が掛るまでの期間が短いという事です。
上棟したその日の夕方、屋根に防水紙を敷けるので雨の多い地方に向いています。
ちなみに2×4は下から組み上げていくので 屋根が掛るまで10~14日ほど掛ります。
断熱材の入った床パネルがずっと雨に濡れているのは
見ていてあまり気持ちいいものではありませんから。
北陸であれば 無理して2×4で施工する必要など全く無いと思います。
在来工法のメリットがもう一つありました。
構造の梁をアクセントとして見せる事が出来ます。
梁を見せる事によって天井を高くしたり 空間を開放的に楽しく見せる事が可能です。
当事務所では2×4で家を建てる事もできますが、
基本的には「改良型在来工法」をメインに提案してまいります。
PS: 私の自宅も改良型在来工法ですよ
カテゴリ :建築
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