サイディングとガルバリウム鋼板 どっちがいいの?
2012-01-29
良くある質問。外壁は「サイディング」と「ガルバリウム鋼板」のどっちが良いんでしょうか?
この他にもうひとつ「モルタル塗り+吹き付け塗装」と言う方法がありますが
壁体内通気や工期の事を考えると あえて採用する必要は無いと思います。
それに、石川県でモルタル塗り施工すると後でクラックが入りやすいのです。
関東で施工した場合はクラックが入りません。湿度の問題なのかも知れません。
サイディングの特徴
・加工がしやすく役物もそろっているので 施工も管理も楽
・不燃の材料なので準防火地域でも使いやすい
・重量があるので少しですが遮音効果が期待できる
・壁体内通気が取りやすい
・天候にあまり左右されずに施工ができる
ガルバリウム鋼板の特徴
・付着した汚れが雨で落ちやすい
・メッキ処理してある鋼板ですが、耐久性はかなり高いです
・デザインによりますがかなり低コストです

外壁の汚れに関してはガルバリウム鋼板のほうがメンテは楽です。
ほとんどほったらかしで良いと思います。
汚れがついても水で流す事が可能です。
サイディングは光触媒が掛った物もありますが まだとても高価です。
それと、窓の雨だれ汚れを気にする方は多いですね。
これに関して完璧な解決策はありませんが
サッシの出幅が昔より大きくなっているので 少し発生しにくくなっています。
40年後に張り替えるとなったら ガルバの方が楽にできます。
釘を浮かせてはずす事が出来ます。
しかしサイディングをはずすのはかなり大変です。ボロボロになりますから。
はずすよりコーキングを打ち直して 上から吹き付け塗装で化粧し直すのが良いと思います。
ガルバ良い点ばかりではなく 設計上の注意もあります。
音は透過しやすいので 構造躯体の方でしっかり遮音しなければなりません。
当事務所の場合、ダイライトMSでスッポリ家を包み込み
現場発泡断熱材アイシネンで隙間を無いように施工しています。
ダイライトを張る事は大事です。
火災時の延焼や遮熱を考えると下地に不燃材を使用する必要があります。
これも当事務所はダイライトで解決しています。
サイディングは30年後に 再吹き付け塗装できるよう施工しておくのが良いと思います。
最近のサイディングは性能が上がっているので それなりに長持ちするでしょう。
CONCEPT建築設計としては
・ガルバリウム鋼板
・サイディング無塗装品+リシン吹き付け
・サイディング無塗装品+ジョリパット左官塗り
・サイディング無塗装品+タイル張り
・木羽目板張り(不燃下地)
を推奨しております。
これの事柄を全部説明した上で 一緒に仕上げを決めていきます。
これがウチのやり方です。
カテゴリ :建築
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