昔の断熱材が出てきました
2012-03-11
Shi-Houseを建築する為に 古家を解体工事中です。私は解体工事中に断熱材がどのように入っていたか調べます。
40年前の断熱材に関する「常識」を確認したいのです。

こちらが石川県かほく市木津の古家です。この地域の住宅建築の建築手法を確認します。

外部は木羽目板で仕上げられています。その内側のグラスウールは黒ずんでいます。
当時の家は断熱材が入っていないのが普通でした。
こちらの古家は 壁の断熱材はある程度入っています。

壁の上の方にあるグレーの部分は厚さ2mm程度の断熱材(梱包に使うような物)です。
断熱材と言うよりも結露止めでしょうか。裏の外壁仕上げはトタンです。
外壁が木羽目板の部分だけグラスウールが入っているのはなぜでしょうか?
「結露を防ぐ為にトタンの裏は断熱材を入れない」と言うのが常識だったと考えられます。

3角形になっている所は庇が壁に取り付く部分です。
庇の所をよけてグラスウールを入れています。
今だったら、庇の手前側に上から下へ通して断熱材を入れます。
当時と今では断熱材に関する考え方がかなり違いますね。
ちなみに、こちらの古家では天井の断熱材は入っていませんでした。
昔の建築手法を知って、最新の住宅にそのデータをフィードバックする。
これは重要な事だと思います。
そして、いつも感じるのは「考気密考断熱化が将来を見据えた正しい選択である」と言う事です。
興味のある方は気軽にご相談ください。
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